乾いた日々

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「髪が気になるのなら切ったらどうだ?そんな仕草をしていたら、藤崎に文句を言われる。」 「切らないよ!だって今伸ばしてるんだもん。やっと肩に付くまで伸びたんだからねー」 美優はソファーに腰掛け、意地でも髪を触らないというように、太ももの下に手のひらを滑り込ませた。 「そうか。今日の学校はどうだった?クラスになじめそうか?」 「うん!あのね、この間話した沙希ちゃんっていたじゃない?一緒のクラスになれたんだよ!」 本当に嬉しそうに報告をする姿を見て安心する。美優は俺と違って友達がたくさんいる。兄妹であるという贔屓目を除いても、誰にでも明るく振舞い、優しいと感じる。嫌味なところは無く、好かれやすいのだろう。
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