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いや、悪いと思うよ?
思うけどさ。
オレにだって選ぶ権利はあっていいだろう?
別に引くほど不細工だったってワケじゃないんだ。
まぁ、女は化けるから実際はわかんねーけどさ。
だけどあのケバい化粧!
あとは「瓶ごと振りかけたのかよ!?」ってツッコミたくなるくらいの、キツ過ぎる香水。
化粧と香水、どっちもの臭いが競い合って。
マジあれは……壮絶だった。
ヤベぇ、思い出しちまった。
オレは気分が悪くなって胸を押さえた。
で、こうして頑張って逃げてるワケ。
さっさと脱走しようって思ってコッソリ校門に向かったら、すでに何人かの女子が見張りに立ってて。
ソッコー見つかったオレが脱兎の如く逃げ出したのは、今さら言わなくてもわかるだろ。
厄介なのは5人の相手が終了するまで、もしくは無事逃げ切って帰宅するまでゲームは終わらないってコト。
だって、これは『ゲーム』だから。
女子達の情報網はスゴくて、タイを締め直してクリアしたフリしてもダメなんだよなぁ。
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