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『弟の事か?あれは事実だろ。
男として生まれてきたくせに容姿が女のように育てられたなんて気持ち悪い。』
『お前……どうしてそこまで。
アイツが成績一位のどこが気に食わないんだよ。』
『は?当たり前だろ、俺は今まで上に立ってきたんだ。
あんな奴に席を取られてたまるか。一位は俺がふさわしいんだよ。』
光平は一歩下がった。
本気でこいつとはいつか縁を切らなければいけないと思った。
しかし、彼は光平に対しても何か弱みを握っているだろう。
しばらくは一緒につるまなければいけないと思う。
『ふんっ。せいぜい自業自得だ。
たかが弟のために。』
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