第二章

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「早く攻撃してみなよ♪」 俺は疲れながらも光剣を振るうが、避けられてしまう。 「そんな攻撃じゃ当たんないかな~」 「理由は分からないが体が重いんだ」 「それはスキルに慣れて無いからよ」 確かに、skillを発動した時に疲れたような。 「鍛練が足りないわね」 「鍛練なんか今までしたこと無いな」 俺は氷柱を弾くので精一杯だ。 次から次に素早い攻撃が襲う。 「次は大きいからね?」 突如大きな音がして、紗綾の頭上に巨大な氷柱が出来ていた。 「おいおい……マジかよ?」 「大マジです♪」 紗綾が手を振ると巨大な氷柱が落ちてきた。 光剣を振るい、氷柱を真っ二つにしたが、横からの氷柱を避けられず倒れる。 「まだ覚醒直後だから仕方無いね~」 そう言うと紗綾は俺の傷を治療してくれた。 「それもスキルなのか?」 「これは誰でも買えば使えるスキルね」 「そんなスキルもあるのか」 スキルって便利だな、怪我をしても治療のスキルがあれば困らない。 「今日はここまでね~」 紗綾は先に帰ってしまった。 俺の傷は跡形もない。 「帰って寝るか」 屋上を出て、校門に行く。 校庭を見ると風雅がこっちに走って来ていた。 「一緒に帰ろうぜ?」 息を上げて話す。 「別に良いが」 こうして一日が終わった。
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