第一章

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「貴方は自分の使命から逃れられない」 !? 電車で見た夢よりはっきりした夢だ。 『向日水~向日水』 向日水に着いたか。 長い時間寝てたようだ。 バスを降りるともう薄暗い。 今日はトンネルに行くのは諦めるか。 向こうから誰かやって来る。 あれは…… 「あれ神夜?お前今日は学校休んでたよな?サボりか?」 「ちょっと事情があってな」 こいつは荒城風雅(アラキフウガ) 人を疑う事を知らず何でも信じる性格だな。 馬鹿正直って奴だ。 顔は自慢出来る程整っており女子からの評価は高い。 「そうか……事情があるならしょうがない」 何でも信じる……か。 俺の話も信じてくれるだろうか。 いや、止めとこう。 この現実味の無い話を広められても困るしな。 「何黙ってんだよ」 「ああ、すまない」 軽く謝りその場を後にした。 家に着くまでに襲われないかと考えたが無事に家に着いた。 「ただいま」 両親に軽く言い終わるとすぐに二階にある俺の部屋に上がった。 ネットで先程の出来事について調べてみる。 よく調べて行くと……。 『skillについての考察』 何だこれは。 興味本意で開いてみる。 『最近少し現れて来たskill所有者。だがまだまだ所有者はいるとされる。またskill所有者が世界征服に乗り出すのではという見解も。』 skill所有者か…… 『第一に置いてskillとは何か?それは無から有を産み出すが如く氷や火、水などを出せる。それを強化していけば任意の形に変化させる事が出来る。』 これはあの彼女にも当てはまる事だな。 だが……あんなのがもっと居ると考えると少し怖い。 『skillには種類がある。魔法型、これは氷などを飛ばし遠くから相手を仕留める。』 『次に強化型。物体にスキルを発動させ、その物体を強化出来る。これを応用すれば刀なども強化し、自身が装備出来る。』 『そして万能型これはまだ解明されていない型の為、説明は不可能。』 『今のところ発見されているのはこの三種類。次は属性について説明しよう』 『火、水、風、炎、氷、嵐、闇、光、この八種類が現在確認出来ている。だが闇と光については目撃情報が曖昧な為、真実性は無いに等しい』
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