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「貴方は自分の使命から逃れられない」
!?
電車で見た夢よりはっきりした夢だ。
『向日水~向日水』
向日水に着いたか。
長い時間寝てたようだ。
バスを降りるともう薄暗い。
今日はトンネルに行くのは諦めるか。
向こうから誰かやって来る。
あれは……
「あれ神夜?お前今日は学校休んでたよな?サボりか?」
「ちょっと事情があってな」
こいつは荒城風雅(アラキフウガ)
人を疑う事を知らず何でも信じる性格だな。
馬鹿正直って奴だ。
顔は自慢出来る程整っており女子からの評価は高い。
「そうか……事情があるならしょうがない」
何でも信じる……か。
俺の話も信じてくれるだろうか。
いや、止めとこう。
この現実味の無い話を広められても困るしな。
「何黙ってんだよ」
「ああ、すまない」
軽く謝りその場を後にした。
家に着くまでに襲われないかと考えたが無事に家に着いた。
「ただいま」
両親に軽く言い終わるとすぐに二階にある俺の部屋に上がった。
ネットで先程の出来事について調べてみる。
よく調べて行くと……。
『skillについての考察』
何だこれは。
興味本意で開いてみる。
『最近少し現れて来たskill所有者。だがまだまだ所有者はいるとされる。またskill所有者が世界征服に乗り出すのではという見解も。』
skill所有者か……
『第一に置いてskillとは何か?それは無から有を産み出すが如く氷や火、水などを出せる。それを強化していけば任意の形に変化させる事が出来る。』
これはあの彼女にも当てはまる事だな。
だが……あんなのがもっと居ると考えると少し怖い。
『skillには種類がある。魔法型、これは氷などを飛ばし遠くから相手を仕留める。』
『次に強化型。物体にスキルを発動させ、その物体を強化出来る。これを応用すれば刀なども強化し、自身が装備出来る。』
『そして万能型これはまだ解明されていない型の為、説明は不可能。』
『今のところ発見されているのはこの三種類。次は属性について説明しよう』
『火、水、風、炎、氷、嵐、闇、光、この八種類が現在確認出来ている。だが闇と光については目撃情報が曖昧な為、真実性は無いに等しい』
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