地獄の始まり

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「どうしよう、折角だし、やってみよっかな?」 「よし、やるか」 俺は腕時計側部に付いているボタンを押した。 ピピピピピピピピピピピ!!!! 「っ!?な、何だ何だ?」 『コレヨリ、テンソウヲオコナイマス』 突然、腕時計からアラームが鳴り出し、直後に変声器にあてた様な声が流れてきた。 「え!?え!?転送するって!?これ、アプリじゃないの!?」 俺は慌ててつい腕時計に向かって叫んでしまったが、案の定返事は無かった。 すると、突如俺の目の前にあった机がガラスを割った時の様にガシャーンと高い音を出して割れた。 「うわっ!!何だこれ!?」 驚いて周りを見渡した俺は絶句した。 「……え?何で…?」 どうやら、割れたのは机だけでなく、周りの景色全ての様だった。
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