プロローグ

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あの時、俺はアナログの腕時計が欲しくてしょうがなかった。 高校生にもなってデジタルなんて付けてたらみんなに笑われる。 そう思ってたからね。 それで、隆之おじさんが入学祝いにアナログの腕時計をくれるって言ってくれたんだ。 俺、嬉しくて仕方なくてさ。 約束通り届けられた念願の腕時計を即行で付けたんだ。 もし、今の俺が昔の俺に会えたなら、絶対にこう言うよ。 「その腕時計には触れるな」ってね。
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