平和だった生活

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俺は電車通学で学校に行くため、最寄り駅に向かっていると、背後からいきなり肩を叩かれた。 「おっはよう直也君よ」 「っ!!って、なんだ拓海かよ」 「おう、一緒に行こうぜ」 「いつも一緒に行ってるじゃんか。」 こいつは、荒木拓海。同じクラスで俺の親友ってとこ。 名前上出席番号が1番と2番ってのがきっかけで仲良くなったんだ。 「あ~あ。相変わらず拓海の時計は格好いいなぁ」 「………奪るなよ?」 「奪らねーよ!!」 「本当に?」 「本当だよ!!ってか、俺も今日届くし」 「あ~、おじさんが買ってくれるってやつだろ?今日だっけ」 「うん、めっちゃ楽しみ!!」 「あんま期待しない方がいいんじゃねーのー?」 「え?何で?」 「だってさ、時計買ってくれるのはいいけどさ、どんな時計買うかは言ってなかったんだろ?いくら入学祝いのプレゼントって言ったってさ、時計って常に付けておく物なんだから普通使う人が選ぶはずだろ?」
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