鈴木純平

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朝、カーテンの隙間から日が差しこみ雀の声が聞こえる 「…だるい」 俺の名前は鈴木純平 何歳かは解んない。俺の時間は十五歳で止まっている 俺はあの時、記憶する事を失う代わりに全知全能の全能の力を手に入れた あの時、何があったのかは覚えていない ただ、自分はもうまともに記憶出来ないんだというのは直感で悟った そしてそれは全能の力を使っても思い出せないことも さて、俺は今からどうする? 昨日の俺はなんか今日の俺に何かメッセージとか残してないのか? ん?机の上にノートが開かれた状態でおいてあるな メッセージとかあるかもしれないな だがノートには何も書かれてはおらず、ページの上には鉛筆と消しゴムが乗っていただけだった 「何だよ!何も書いてねぇのかよ!」 「あら、起きたのね純平」 部屋のドアには純平の母、香織がいた
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