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「おい!まだかよ! あ! またあいつら来たし!」
こちらに走り寄って来る二つの影。
岸田美樹ちゃんと恭平くん。
双子さんで私のともだち。
2人とも剣道部です。
「こらぁぁぁ! 野原隼人っ! また花に袴洗わせてるのか! 毎朝毎朝花がかわいそうだろ!」
「美樹! 花は俺のしもべなんだよ! お前にとやかく言われる筋合いはねぇ!」
「せんぱ~い。 今日も叫んでじゃ血圧上がっちゃうよ?」
「うるせぇ! 恭平! このチビ!」
「とにかく! 花はあたしが貰ってく! 花! 行こ!」
「でもまだ泡ついてますよ?」
「いーの! 美味しいクッキーあるんだよ~? 一緒に食べようね!」
ズルズルと美樹ちゃんに引き連れられて行く私。
「美樹てめぇ! 花!洗わなかった分覚えてろよ! 恭平!代わりにお前が洗え!」
「えぇ~? 僕~?」
叫ぶ野原先輩とそれでもマイペースな恭平くん。
大丈夫、これで私の朝が始まるんです。
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