プロローグ

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変わっちまったのは俺の方だな。 「にしても、先輩ってカワイーよねぇ。 好きなコの前だとドキドキしすぎて舞い上がっちゃって、あんな事言っちゃうんだもんね?」 「ガキの頃は普通に言えてたわ!」 「それって、今はマジ愛しちゃってるってことなんでしょ?」 悔しいが、返す言葉もない。 「朝もさ、一緒に登校したいって言えばいいじゃん。 少しでも一緒にいたいからって、早くこさせて洗濯は可愛そうだよ?」 「言えねーからこの状況なんだろうが! それに母さんより花の手洗いの方がモチベーションあがるからいいんだよ! 断然やる気が出る」 「うっわ、 変態」 「うるせーな!」 ったく、コイツの発言はおっとりしているようで妙に核心をついてくる。 俺は絶対に花を諦めねぇ! つかアイツの前で素直に喋れる方法、マジで誰か教えて下さい。
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