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あんなに暑かった夏が過ぎて、風が涼しくなってきた。
教室から見る空は赤く、明日は晴れるんだななんてことをのんびりと考えていた。
('、`*川「……。」
髪をなびかせ窓際の席から外を見る。教室にペニサス以外の人影はいない。
(*´_ゝ`)「いたいた。」
否、ひとりいた。と言うか今来た。
('、`*川「あんた毎日飽きずによく来るわね。」
(*´_ゝ`)「まあね!俺、君のカレシだからね!」
一応ね、と心の中で呟いた。
正直、アタシはコイツの事は何とも思っていない。
告白されたとき、特に断る理由も無かったため、受け入れたもののそれらしいことはほとんどしていない。
こうやって放課後に兄者の一方的なお喋りに付き合うだけ。
(*´_ゝ`)「今日はね、家で母者がクッキー焼いてるらしいんだ。母者のクッキーって不思議なくらい美味しくてね!」
それでもコイツは楽しそうね。
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