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兄者は泣きじゃくって絞り出すように言葉を紡いだ。
('、`*川「馬鹿ね。」
まさに言葉の通り。なんでこの子はアタシなんか選んだのかしら。
兄者の涙で濡れた頬を撫でる。
('、`*川「……安心しなさいな。まだ死ぬ予定は無いから。」
もし、アタシが死んだら、こいつはこんな風に泣きじゃくるのだろうか。
あんなこと言われて、まだこんな事考えてるアタシも大概馬鹿と言うか、不孝者ね。
もしアタシが死んだら、アタシの親は泣くのかな。表向きだけは悲しそうな顔をするのだろうね。
やっぱり葬式とか開くのだろうか。
なんでだろう、兄者が泣き叫ぶ姿しか思い浮かばない。
棺桶の前で泣き叫ぶのだろうか、崩れ落ちて、すがりついて、アタシの名を呼ぶのかしら。
もう戻って来ないのに。
何時までも、何時までも、何時までも泣き続けるのだろうか。
(;、;*川「あ……」
いつの間にか、目から涙が溢れていた。
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