悲劇、そして

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「失敗しねえよ、大丈夫だ。」 武田は勉強は出来なかったが、戦闘機の操縦方法については、二日で覚えたのである。仲間の中でも群を抜いていた。 「健闘を祈る。」 「馬鹿、訓練だぞ。戦場じゃあるまいし。」 屈託のない笑顔を見せながら、武田は戦闘機に乗り込んでいった。 これが、少年と武田の最後の会話であった。
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