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俺は神山かいと、高校生だ。学校では人気がなく、女子ともほとんど話さない。毎日同じような日々を過ごしてきた。きっとこれからも…
今日もいつものようにテレビの占いを見て家をでた。
「『今日は人生の歯車が回りだすでしょう』か…」
いつもはよく当たるが、今回ばかりはハズレだろう。ため息まじりにつぶやいた。
ようやく学校に着いた。ほんと学校はめんどくさい。まわりはリア充だのリア充だのリア充だので浮かれているが、俺には全く関係ないことだ。好きな人はいるが、まったくもって気持ちを伝えることができない。
「はぁ…」
今日何度目かわからないため息をついた。
ようやく学校が終わった。ようやく帰れる!よろこびで満ちあふれていた。
1人ぼっちの帰り道。もうなれっこだった。だからとくに寂しくはない。横をうざったいハエのようにリア充が通過した。
もう少しで家というところで急に視線を感じた。よく見てみると、1人の小学生と思われる少女がこっちをじっと見ていた。距離は数メートルくらいだ。そして、その少女は言った。
「君は3つ願いをかなえることができる!ただしその代償を払わなければならないがな…」
俺の頭ははてなでいっぱいだ。この子はいったい何を言ってるんだ?
「君はだれ?俺のこと知ってるの?」
少女はとてもかわいい笑顔で答えた
「私は、しあわ星人だ!」
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