9.誕生日と卒業

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ミア、ハルナ、私の3人とも第一志望に受かったということで、改めて3人で遊ぼうということになっていた。 ………のだけど。 遊びの予定に塾を入れるか入れないかで、なかなか意見が合わなかった。 ハルナは卒業パーティーまで塾のことを忘れて過ごしたいそうな。 とりあえず「3人で遊ぶ」というのは保留になり、ミアと私だけで会うことになった。 先生に誕生日プレゼントを渡したかったけれど、どうしてもひとりで行く勇気がなく、ミアについてきてもらったのだ。 ミアは、ミアのお姉さんの代からずっとその塾にお世話になっていて、姉妹揃って先生みんなと仲が良かった。 そんなミアが一緒だとちょっと心強い。 「付き合ってくれてありがとね、ほんと」 「ぜーんぜん♪渡すのはかのんだしね、私関係ないし~」 「ちょっ、ミア…!」 「だいじょぶだいじょぶ、見守っててあげるから!」 「うーあーーー、なんか緊張してきた!」 心臓は破裂寸前。 先生、受け取ってくれるかな。 重いとか思われないよね…? これは恋愛感情だけじゃないんだ。 感謝の気持ち、尊敬の気持ち。 ……伝わるといいな。
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