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ミア、ハルナ、私の3人とも第一志望に受かったということで、改めて3人で遊ぼうということになっていた。
………のだけど。
遊びの予定に塾を入れるか入れないかで、なかなか意見が合わなかった。
ハルナは卒業パーティーまで塾のことを忘れて過ごしたいそうな。
とりあえず「3人で遊ぶ」というのは保留になり、ミアと私だけで会うことになった。
先生に誕生日プレゼントを渡したかったけれど、どうしてもひとりで行く勇気がなく、ミアについてきてもらったのだ。
ミアは、ミアのお姉さんの代からずっとその塾にお世話になっていて、姉妹揃って先生みんなと仲が良かった。
そんなミアが一緒だとちょっと心強い。
「付き合ってくれてありがとね、ほんと」
「ぜーんぜん♪渡すのはかのんだしね、私関係ないし~」
「ちょっ、ミア…!」
「だいじょぶだいじょぶ、見守っててあげるから!」
「うーあーーー、なんか緊張してきた!」
心臓は破裂寸前。
先生、受け取ってくれるかな。
重いとか思われないよね…?
これは恋愛感情だけじゃないんだ。
感謝の気持ち、尊敬の気持ち。
……伝わるといいな。
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