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「! これって………」
「これ、かのんのことだよね」
2月1日の記事には、都内私立中学の入試のことが書いてあった。
自分の経験と、毎年教室が悲喜こもごもとすること。
そしてそこには、読む人が読めばわかる形で、私と野川のことが書いてあった。
私については、こう綴られていた。
「塾の実績なんて頭をかすりもしなかった。
ただ、彼女の労苦が報われたことが嬉しかった。
我が事のように、とよく言うが、もはや我が事であった。
これ以上なく嬉しかった。」
先生………。
そんな風に、思ってくれてたなんて。
そこまで喜んでくれてたなんて。
私こそ、先生がそう言ってくれたことが、これ以上になく嬉しいよ。
合格したときすら嬉し泣きしなかったのに、この文を読んだ夜は泣いた。
それくらい、私にとって嬉しくてたまらなかった。
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