2.出会い、そして新年度開講

6/9
前へ
/118ページ
次へ
―――新年度開講初日。 授業開始直前の教室で先生が来るのを待っていた。 ミアとハルナだけでなく、男子もエンドゥー先生の授業を楽しみにしている様子だった。 これだけみんなが楽しみにするなんて、本当に良い先生なんだなぁ… 早く授業受けたいな。 そんなとき、こないだと同じく小気味良い金属音を鳴らしながら足音が近づいてきて、教室のドアが開いた。 「はい、今日から小6受験クラスを持つ遠藤です。今年はみんな受験生だし大変なこともたくさんあると思うけど、一緒に頑張りましょう」 「エンドゥーかたーい!」 小4から通っている徳永という男子や、ミアから笑い声が。 心なしか、普段クールなハルナまでにやついている。 「初回なんだから真面目に挨拶するでしょ(笑)まぁ、こんな感じです。これからよろしくね」 名前の確認程度の点呼をとって、軽く一年の流れを説明してから授業が始まった。
/118ページ

最初のコメントを投稿しよう!

11人が本棚に入れています
本棚に追加