8.直前、そして本番

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移動し、併願校を受け、終わったらファミレスでお母さんとしゃべって時間を潰す。 併願校の試験の出来も上々。 何も思い残すこともなく、スッキリした気分で話していた。 ―――――夜19時。 第一志望の中学へまた戻る。 結果発表の時間だった。 不思議なくらい落ち着いていた。 受かったあとに報告する順番ばかり考えていた。 まず家にいるお父さんと妹でしょ、宮崎先生は帰るの早いから先に電話しよう、おばあちゃんとおばさんにも電話して、そのあと塾行って……… そんなことを考えているうちに到着し、体育館に張り出された番号表をしっかり見る。 確か受験番号は1015だった。 ひとつひとつ番号を見ていく。 1008、1009、1011、1012、…… 「あった!!」 飛び跳ねて喜んだ。 その瞬間は近くにいたカメラマンさんに撮られた。 受かった、 私、受かったんだ!! 先生、私、受かったよ…!
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