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翌日は金曜日だったけれど元々学校は休む気でいたから、思う存分夜更かしした。
念願の先生からもらったCDを開いてプレイヤーにかける。
早く聴きたい、早く。
トレーが閉まる間すら長く感じられた。
先生の歌声はやっぱり癒された。
かっこよすぎだよ先生、声も歌詞も。
聴きながら、今までのことに思いを馳せる。
塾のこと、学校のこと。
エンドゥーのこと。
本当にいろんなことがあった。
この合格は、楽しいことは勿論、辛いことも含めて、今までの私の全ての経験のおかげだと、なんとなく感じていた。
先生の歌声が気持ち良かったからか、緊張感の糸がやっと切れたからか、多分両方なのだろう。
私はアルバムを聴いている途中で寝てしまったらしい。
翌日以降はアルバムをまた聞き直したり、やりたかったゲームをやったり、とにかく遊びまくった。
小6になってから初めて、小学生らしい生活をした瞬間だと思う。
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