仕事1~

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仕事1~

1 俺の城に来客だ、大きな剣と体格に合わない皮の鎧の少年。 「坊主、ここは薄汚(ね)ぇ酒場だぜ?誰かを探してるなら夕方からの方が良いぞ」 「酒を探している、埃がかぶってる奴がちょうどいい」 この店で使われていた情報交換の合言葉、酒を探しているを訳すと仕事を探しているらしい。 他にも合言葉は色々とあったのだが、埃がかぶっている奴とは誰もが手を出さないと言う意味だ。 いかにも頭の飛んだ子供が好きそうなセリフだったので今は使われていない、しかし少年は真剣だ。 「この村から北東に山がある、そこの酒倉になら珍しい酒があるぞ。お菓子に気を取られる子供にはたどり着けん、諦めろ」 お金を渡されたら答えるのが店主の仕事だ、その少年の行方は誰も知らない。
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