まくらは時に夢を喰らう

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まくらは時に夢を喰らう

ライトノベルとして読ませていただきました。 ごく普通の周りに振り回される主人公とは逆に個性の強い脇役。 いわゆる、ツンデレ、天才少女といったライトノベルを読むのが主流な方々には一般的なキャラクターが多かったと思います。 口調にも個性を持たせて、ひきたてられていたのですが、キャラ個人それぞれが使う言葉選びをできてないように見受けられました。 個人的な見解ですが、同じような語句選び、少し難解な漢字選びに感じました。 せっかく、天才少女、文学少女が出てきているのですから、口調だけでなく、言葉にも注意してみてはいかがでしょうか。 個性は目に見えるものだけではないと思います。 個性にあわせて、述べさせていただきます。 女の子達の描写は丁寧に書かれていたのですが、男性陣の描写が見受けられません。スポーツ刈なり、さらさらの髪なり、一言つけるだけで、想像の仕方も変わってきます。見た目に個性を持たせたいのであれば、必要な項目だと思います。 話の内容について、書いていきます。”夢“といった、身近で興味の持ちやすい題材で、冒頭で読んでみようかな?という気持ちになりました。 しかし、個々で納得しにくい箇所がいくつかあるように感じました。 まず、夢を見て死ぬに関して、会話の二つ三つで納得しかける主人公達。それまでに、自転車がぶつかってきた、階段から落ちそうになった等の不自然なことが多々起きれば、夢が原因かもしれない、という予感を持つかもしれません。 そのようなことがなく、夢と死を結びつけるにはあまりのも根拠が不足しているように感じます。 また、東大生と主人公との自慢のしあい。子供じみた争いのように見えました。日本の大学の上位に組み込むような東大生がドラえもんのスネ夫のような自慢をするでしょうか。キャラの個性として、自慢が子供じみている設定なら構わないのですが、私は疑念しか抱けませんでした。 正直な所、会話の一つ一つにつまづいて、テンポよく読み進めることができません。 以上のように、キャラの個性、納得できる根拠、会話のテンポに気をつけていただけると幸いです。 つたないものですが、これに閉めさせていただきます。
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