4日目『正義の味方は密の味』

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「何ボーっとしてるんだ? 早く読め」 「パソコンのメールチェックしなくていいの?」 余計な事はほじくり返さなくていいんだよ! どうせ他の依頼なんか来てねぇよ! 「いいから読め」 そう言われたまさみは、背筋をピンと伸ばして自慢気な笑みを浮かべる。 「これは事件の匂いがプンプンしますよ~?」 なんでお前がドヤ顔なんだ? 「わかったから読んでくれ」 「……。」 「あ……声出さないで読んでた……」 まさかの黙読!? そんなミスがこの世に存在するとは思わなかったよ! 「おい! 声に出して読んでくれよ!」 まさみは不敵な笑みを浮かべる。 「これは事件の匂いがプンプン……」 「わかったから! そのプンプンする匂いを是非とも俺に伝えてくれ!」 「そんなに焦らなくても依頼は逃げたりしませんよ? まったく仕方ないですね……」 だからなんでお前がドヤ顔なんだよ。 『拝啓、松浦探偵事務所様』 唯一の救いは漢字が人並に読める事だ。 『実は、息子の事を調べていただきたいのです』
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