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それから毎日、俺は何故ゆうを護れなかったんだと自分自身を責め続けた。
あの時はどうしようもないと分かっているが、胸中の怒りと悲しみをぶつける所が他に無かったからだ。
あれから一週間たち、俺は徐々に立ち直ってきた。
さすがに最愛の恋人を失った悲しみは癒えないが、それでも日常生活を普通に過ごせるくらいにはなった。
「まだ部活には顔だせそうにはねぇか?」
「わりぃ…はじめ。バスケはもう少し待ってくれないか。
まだ心の整理がついてないし、今行っても邪魔になるだけだから……。」
「いや、無理強いはしねぇよ。大丈夫そうになったら顔出せばいいさ。」
「ああ……。」
なんだかんだで、はじめは友達思いの優しいヤツだ。
俺はコイツと親友で良かったと心から思った。
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