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俺はそのまま眠ってしまった。
それは湯舟の中の心地良さのせいか、最近の心労のせいか…。
どちらにしろ、俺にしては珍しい。元々、長湯は好きじゃ無いから。
――――――――――
綾斗は浅い夢を見ていた。
綾斗の目の前に輝くそれは温かく、大きな『ひかり』だった。
綾斗自身、その『ひかり』に妙な懐かしさを感じ、安堵感を覚えるほどに……。
綾斗はその『ひかり』をよく知っている気がした。
いつも側にいたいような、とても愛おしいような……。
途端に『ひかり』が急に輝きを失っていく。
それと同時に綾斗の心に焦りと悲しみが広がる。
何故だか解らないが、その『ひかり』を消してはいけない気がした。
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