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綾斗は急いでその『ひかり』に手を伸ばし、少し強引に抱きしめた。
しかし、輝きが失われていく速度は変わらない。
綾斗は抱きしめる腕にさらに力を込める。
すると、その『ひかり』から懐かしい声が聞こえた。
(そんなに強く抱きしめなくても、まだ消えないよ……。
…あーくん…。)
ゆうの声?
そこで夢からさめた。
――――――――――――
俺はまた泣いていた。
さっきの夢のせいだ。
俺は風呂からあがり、部屋着の仁平にそでを通した。
今の季節は初夏。
まだ仁平は早いと思ったが、俺は結構お気に入りなのでそのまま着替える。
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