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窓から飛び降り、
周りを確認する。
綺麗に手入れされた花壇、
院長と思わしき男性のモニュメント・・・。
現在地は病院北門前。
脱出に成功した。
・・・さて、これからどうするか。
自分に記憶が無い以上、
自宅に帰るという選択肢は無い。
・・・こんな状況で平静を保てているのも驚きだが、
条件からして、警察署や交番に行くのが妥当だろう。
・・・普通は病院からの脱出なんて考えないのだろうが、
・・・あの病院は例外だ。
過去の自分が猟師とかだったのなら
きっと本当なんだろうが・・・
あの病院にはなにか、
人じゃないモノの気配を感じた。
アンノウンである自分の思考だから
信憑性はないが、
あそこにはなにかが、いた気がしたのだ。
アレはきっと、
今出逢ってはいけない
モノだ。
・・・真実を知ったところで、ロクなことはないだろう。
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