始まり

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黒猫が喋る、そんなことが起こっていいことなのだろうか・・・俺の頭はパニックになった。だって、そうだろ?猫が人の言葉を喋るんだぜ? 「聴こえてるのは分かってるんだからねっ!」 違和感しかない、あれ、俺どうかしちゃったのかな?今日はいい日じゃないのか?速攻で怪奇現象みたいなことに遭遇してるんだが・・・取り敢えず話しかけてみよう、今後のネタ的な意味で。 「はい、聞こえていますよ?」 相手が猫であることを突っ込まないように自然に話しかけた。 「え?」 猫の瞳が大きくなる 「え?」 こう返すしかないだろ・・・ 「貴方の・・・この姿を見ても驚かないの?」 「ああ、驚きはとうに過ぎ去った」 「そう・・・いいわ!決めた貴方にするわ!」 どう言うことか訳がわからないよ・・・訳も知りたくないよ・・・俺は、普通に学校へ向かおうと顔を黒猫から逸らした。 「ちょ、待ちなさいよ!」 俺の歩みはそんなことでは止まらないんだよ! 「ウェカァ・レリディロン・カルマ・デコロン!」 後ろからそんな言葉が聞こえた刹那、俺は光に包まれた。
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