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「そんな目で俺をみないで。俺が助けたからには大丈夫だから。………えっと…名前聞いてもいい?」
名前………。ま、いいか。助けてもらったんだし。
「はい。いいですよ。名前は‘くうじょうゆり’っていいます。」
「!………漢字は?」
「?漢字ですか。漢字は………」
私は、地面に漢字で自分の名前を書いた。
「えっと……空城 由梨……っと。」
書き終えると、なんだか男の人が驚いている。
「どうしたんですか?」
すると、聞いた瞬間…
「すげーーーー!!!」
『ビクッ!』
えっ、な、なに。私が固まっていると、男の人が地面に自分の名前を書いて、私の最初の名字と男の人の最初の名字をまるで囲んでいた。
「ほら、みてみ!俺は、青井斗俟(あおいとうま)って言うんだけど…
お前の名字を俺の名字に組み合わせふと‘青空’になるぞ!」
「………ほんとだ………」
青空のほうにもビックリしたけど…なにより男の人の笑った顔がこんなにかわいいなんて…
やばい……胸のドキドキがとまらない。
「なぁ、おい!今の空みたいじゃね!」
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