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俺の合図で、横にある道に入る。
2人とも全力で走っている。
……耕されたくないからな。
俺が縁の少し前を走る。
「ついて来い!」
「言われなくても!!」
5の扉までの道のりはわからない。
だが、だいたいの方角はわかる。
あとは、そちら側に向かって、適当に進み、適当に曲がるだけだ。
そうすれば、必ずたどり着ける。
「俺は、運がいいからな」
ほら、着いた。
5の扉だ。
急いで扉を開け、廊下に出る。
さらに、5の部屋まで廊下を走る。
部屋に飛び込み、リュックを降ろして、扉にもたれかかる。
「はは……、土に還らずにすんだなあ…、エーリ」
「……余裕だっての」
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