第弌話[【鴉】と云う名の悪魔]

5/7
前へ
/10ページ
次へ
戦国の世は正に町中だろうが山だろうが戦場 あちこちで刀の擦れる音 人が斬られる音 叫び声も日常茶飯事の事だ。 その戦人を暗殺 この鴉と呼ばれた男以外には出来ない ザリッ 男は戦場の近くに居た 隠れる気配も無い ゆっくりと戦場まで近寄ると刀を抜いた。 『うおぉぉー!!』 戦人が掛け声と共に刀を合わせる中に 男は無言のまま突っ込む。 ダダダダダダダダダダダッ! 男は戦場に神速とも言うべき速さで戦人を斬っていく ザシュッ! キンッ ザッ! 敵味方関係無く もはやその刀を振るう腕は超人 『な!何者だ!?』 その問など無意味で 剣捌きと速度破壊力に脅える戦人達 ザシュッ! 『ぐぁっ!』 あっという間に戦人の半数は鮮血を流し地に伏せて居た 『こ…こやつ見たことあるぞ!鴉だ!鴉と呼ばれた男【桜刄慙丸(おうじんざんまる)だ!!】』 1人の戦人が焦りと恐怖感に包まれながら 『一端退くぞ』と皆走って逃げ始めたが それも虚しく 慙丸「俺の眼に入った獲物は一匹足りとも逃がさん…それが俺の鴉の由来だ」 『ひっ』
/10ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加