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シュッ!
ザンッ!
ザシュッ!
『ぐあぁぁ!』
いくつもの悲痛が戦場に響く
逃げようとしたもの逃げた者もあっという間に斬り殺されていた
もはやその場は戦場では無く一方的な惨殺現場と変わった
強靭な破壊力は一瞬で岩をも粉砕する
そんな刄に勝てる者はこの場には居なかった
『はぁ、はぁ…な、何とか遣り過ごせたか?』
そんな中1人の戦人は死んだふりをしていた
伏せながら辺りを見渡す
『よ…よし、居ないな』
そう呟き体を起こした時
カシャッ
『!!?』
頭に何かが突き付けられたのを感じた
いや、何かでは無い
答えは出ている刀の切っ先だ。
戦人は恐る恐る顔を後ろへ向ける
『ひっ!』
そこには、夥しく血を浴びた慙丸が立っていた
戦人は咄嗟に口を開く
『か…勘弁してくれ!!なっ!頼む!』
慙丸「命乞いは戦人には恥ずべき事だ…」
冷たく言い放ち
『た!頼む!助けっぐぁっ』
戦人の額に切っ先を貫かせ頭を半分に割った。
慙丸「流石に…この残骸は不味いか…」
そう呟きその場で立ち尽くし
そして現在に至る。
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