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食事をしながらイーラは
まりあんに四月島の事を説明している
この四月島は４つある月を傘下にした団体のウィッカという勢力下に分かれていて陣地を広げる為に争っている事を説明するが
中でも一番勢力を持ったウィッカがクルーデリス率いる東のウィッカで相当厄介である事
今、一番領土が少なく勢力的に押されているのが、西の月を傘下にしたイーラが率いる西のウィッカである事を説明した
食事にガッつく まりあんはイーラに
「ん～つまり阪神タイガーズにスカウトされてるみたいなものね」
案内人のエルは飲んでいたワインを
ぶっっ
と、吹き出した
吹き出したワインがモロにラウムの顔にかかる
ラウムはムッとした顔でエルを睨み付け
「つめったぁーーッ!!!!!!!!」
エルは慌てて謝る
｢ごっごめんなさいっ!!!!｣
イーラが慌ててホローをする
｢やっぱり、私からの説明じゃムリそうね…｣
「貴女から説明してあげて」
そうエルに話した
エルが まりあんに説明する
「マリア様…ここ四月島には４つの月があり、それぞれの月を傘下にした勢力下があります」
「まぁ、その勢力下の団体を貴女の知る言葉で言えば騎士団だと御理解して頂ければ幸いです」
エルの説明が始まった
東の月は慈愛の月
西の月は赦（ﾕﾙ）しの月
南の月は幸福の月
北の月は無欲の月……であると言う事
東の月を率いるのが冷酷冷血のクルーデリスが統治するウィッカ
西の月を率いるのが憤怒の魔女イーラが統治するウィッカ
南の月を率いるのが不幸を呼ぶミセリアと言う魔女が統治するウィッカ
北の月を率いるのが強欲な魔女クピドゥスが統治するウィッカ
である事を説明した
エルの説明が終わるとイーラは まりあんに
「貴女の力を借りたいの、分かって貰えました？」
まりあんはテーブルに列べられた食事にガッつきながら
「うちを助けてくれたんだし、良いよっ」
「強い弱いは うちには関係ないし、要は楽しいか楽しくないかだよ」
「いくら強い騎士団でも、楽しくなければ人数が減って衰退して行くよ？」
なんとも まりあんらしい返事であった。
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