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まりあんが案内人のエルに尋ねる
「あれ?おかしいわね……」
「北の月は無欲の月なんでしょ?」
「なのにウィッカを率いるリーダーが強欲なんてさぁ、
まるで叶姉妹みたいだね」
さすがに いつも悲しげな顔しか見せないラウムも笑いだした
それを見たイーラは思った
(いつも悲しげな表情しか見せないラウムが笑ってる……)
(やはりバビロア魔界を平和に統治した噂は本当なんだ……)
(私もマリア様に託してみよう)
イーラは直感を信じた
作者まりあん
「いいのか、こんなじゃじゃ馬なんかに託しても」
まりあん
「おい作者、さっきからウルセ-んだよッ!!!!!!」
イーラ、ラウムやエルは冷やを汗たらりと流して呆然
(この人、誰と話をしているんだろう……?)
※まりあん以外、作者まりあんは見えません
イーラが まりあんに言う
「いくら貴女がバビロア魔界で活躍したからと言った所で、貴女の力は ここでは通用しませんよ」
「バビロア魔界と四月島と言う魔界島は全く違いますよ」
ありつけた食事にガッつくまりあんだが、イーラの言葉が胸に突き刺さりイーラを見つめた
イーラはラウムに
「さ、今から貴女の御主人は まりあんさんよ」
「ちゃんと挨拶をして忠誠を誓いなさい」
ラウムは食事を中断し立ち上がるとイーラに深々と頭を下げて
「私をカー(デビルを封印する牢獄の石板)から出して頂きありがとうございました」
そう言うと食事にガッついている まりあんに近付き膝まづくと
「初めてではありませんが、私はラウムと言う種のフェンリルと申します」
「今後はマリア様を御主人様とさせて頂き、何なりとお申し付け下さい」
まりあん速攻
「あ、じゃあ向こうの正油取って。やっぱ牛肉には正油よね♪」
この時、まりあんはフェンリルと名乗る女性をメイドと勘違いしていた
正油を手渡したラウムのフェンリル
「私はメイドじゃありませんよ、貴女の下部(シモベ)となるデビルのフェンリルです」
まりあんが言う
「1つ言うよ?」
まりあんが お構いなしに話を続ける
「うちには下部(シモベ)や家来はいらない」
「お友達なら良いよっ」
ニッコリ笑ってそう言った
困るラウムのフェンリル
「し、しかしっ!!」
まりあんが続ける
「うちな、他人を上から目線で見ないの」
あっけらかんと言う まりあんに、さすがのイーラも関心した![image=462810305.jpg](https://img.estar.jp/public/user_upload/462810305.jpg?width=800&format=jpg)
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