運に見放された男に光が差した瞬間

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( ><)「お兄さん、何してるんですか?」  _ (;゚∀゚)「えーっと…」 人気のない公園の奥にある林の中 仕事をしてもミスばかりでクビになり、彼女にはフラれ、彼女の新しい男に何故か殴られ…等々 こんな辛い人生に終止符を打とうと、ロープを木にくくりつけている最中だった 見た目四才くらいのちょっと良い服を着た女の子は、フワフワのウサギの人形を両腕いっぱいに抱き締め小首を傾げ此方を見ている ( ><)「?」 こんな子に見られながら自殺出来るヤツがいたら俺は説教してやるね 俺は台から降り、女の子に近づき、目線を合わせた  _ (;゚∀゚)「そういう君こそ此処で何を?」 ( ><)「パパとママを待ってたんです…けど、怖いオジサンに…」 あぁ、襲われそうになって逃げてきたら俺がいたと… 小説のような出来事に内心驚きながらも俺は「そうか」と言って頭を撫でた  _ ( ゚∀゚)「ここに居たらとーちゃんとかーちゃん心配するぞ?」 (。><)「で、でも…も…戻ったら…また…あの人が…」  _ ( ゚∀゚)「…」 ぐずぐずと泣き始めた彼女 そんな体験したら恐怖を覚えない訳がないよな 俺は彼女から一旦離れ、木にくくりつけたロープをほどき、台を持って彼女に再び近づいた  _ ( ゚∀゚)「よしっ…ほら、行くぞ」 (。><)「ふぇ?」  _ ( ゚∀゚)「俺が一緒に行ってやるよ。それなら怖くないだろ?」 ん、と片手を出せば、彼女は少し笑ってその手を握ってくれた (*><)「ありがとう、なんです…」  _ ( ゚∀゚)「どーいたしまして」 (*><)「ボク、ビロードっていうんです!お兄さんのお名前は?」  _ ( ゚∀゚)「ジョルジュだ」 (*><)「ジョルジュさん!宜しくなんです!」  _ ( ゚∀゚)「おう、宜しくな」
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