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「どんだけイケメン嫌いなの……」
当たり前だ。
イケメンは我等フツメン・ブサメン連合の敵である!
「……本当に、いいの?」
ああ。強くても面倒だし、どっかの鍛冶屋さんにでも弟子入りしてのんびり暮らすよ。
取り合えず知識と、本来の力を引き出してさえくれれば、あとはなんでもいい。
「……本当に?」
しつこいな、顔面蜂の巣にするぞ。
「すみませんでした!!」
うむ。
土下座とは良い心掛けだ。
「それじゃあ、異世界シカレアへいってらっしゃい」
優しげな(自称)神の声が聞こえた瞬間、目が開かなくなった。
あいつは本当に神なのか、単なる厨二なのか――
この目が次開いたときには、分かるだろうか。
そう思いながら、暖かい流れにただ、身を任せた。
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