俺死んだんだって、知ってた?

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*** -NOside- 「ここをこうしてー……ほぉっと!」 遼の魂が転生準備に入ったあと、さっきまで遼と話していた(未だ自称)神の声が聞こえた。 「ふぅ、……ふふっ。かっんせーい」 音符が飛びそうなほどウキウキした様子で放たれた声。 「遼くんはやっぱ面白いよなあ……。うん、予想外で良い」 「でも……」 そこまで言うと、ニヤリと口角を上げた。 その顔を遼風に言うのなら、"イケメン殴りたい"というとこだろうか。 「普通じゃつまんないよねー、あの子だし」 恨まれたら怖いけど……。と小さく付け加える。 「けど、遼くんが"あとはなんでもいい"って言ったんだもんね。 ちょっとくらい……大丈夫でしょ! 遼くんの条件には入ってなかったし」 そう呟くと、ふっと視線を遼の写真に移す。 「楽しみだなぁ……」 さて、今の彼に、独り言とかボッチ乙ww と言ってあげられる優しい人でも募集しようかな← とか思ったのは、ナレーターを勤めさせていただいている"私"の余談である。
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