自滅

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そう言うとルドーの体が粒子の集合体になり、人型を保つ。これがルドーの第四形態であり、最終形態だ。 「食えるものなら食ってみなさい」 制作者はそう言いながら、ルドーめがけて巨大な鉄の拳が振り下ろす。鉄の拳はルドーに触れると砂のようになり吸収されて行った。 「馬鹿な」 呟きながら魔法を放つ制作者、しかし悉く吸収される。そのまま両足と片腕も吸収され、最後には胴体も吸収された。 ルドーは元の姿に戻り、つまらなそうに呟く。 「大したことありませんね、あまり力も回復しませんでしたし、まあ、自然に回復するのを待ちますかね」 それから人間と亜人を元の場所に帰し、復興のためベルズスの分身と数人の魔族達を派遣する。亜人達の里は無事だったが、人間の街は悲惨だった、だがそれもすぐ元通りに戻る。 偏見もほとんど無くなり、各地で繋がりも出来た。魔族も例外では無く、魔王城は結界を消したが、魔王制度は続け、非常時のため、いつでも結界が張れるようにしていた。
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