小さな訪問者

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ドアから1人の男と3人の女が入ってくる。どうやら男が勇者で女がパーティメンバーのようだ。 「ようこそ魔王城へ、玉座の間へ案内いたします」 ルドーが声をかけるが、勇者は聞く耳を持たず。 「魔王の手先め覚悟しろ!」 と腰に携えた剣を抜きはなった。その顔は"僕、格好いいでしょ?"と言っているようで、女達に囃し立てられ増長する。 それを見ていたルインが吐き気を催した。 剣が奮われ、ルドーの首が飛んだ。宙を舞う首、崩れ落ちる胴体、自分に酔いしれる勇者、歓声を上げる女達、ルインは叫び声を上げそうになった。 <落ち着きなさい、あの程度では私は死にませんよ> 声が頭の中に響く、ルインは落ち着きを取り戻し、叫ぶのを止める。 そして、勇者達を見て虫酸が走り、反吐が出そうになっていた。
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