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城内にいたルドーは城周辺に人の気配を察知した。しばらくすると、城の扉がノックされる。その音がまるで信号のように続き、それを聞いたルドーは、外の人を誰だか判断し中に招き入れた。
「いやぁ、すごいねこの魔道具の効果は」
入って来たのは茶髪の中年男性だった。彼は友好国の使者で、魔族達と貿易を行っている。ルドーは彼に2つの魔道具を渡していた。1つは認識阻害の魔道具、もう1つは荷物を運ぶための異空間収納の魔道具だ。
彼は魔道具をルドーに渡す、ルドーも彼に同型の魔道具を渡し、双方の荷物を確認した。
「よし!揃ってるな」
「こちらも問題ありませんね」
これが彼らの貿易だ。異空間収納の魔道具は少し手続きをすると、使用権を移すことが出来、このような場で重宝されている。
そんな中ルドーが何かを察知した。
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