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それを聞いた使者は、少し首を捻ったあと疑問を口に出した
「それじゃあ少し危ないんじゃないか?赤子同然でも力は変わりないんだし」
思案顔で心配する使者に、ルドーは微笑んで答える。
「それは大丈夫ですよ。体も時魔法で赤ん坊に戻しますから」
ルドーは、そう言いながら横抱きにした勇者に時魔法をかけ、赤ん坊に変える。それを見ていた使者は微笑みながら呟いた。
「なら安心だ」
そう言って彼は魔王城を後にする。ルドーは赤ん坊を抱き、あやしながら誰かに念話し、しばらくして赤ん坊を強制転移させた。
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