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この日、ルドーと魔王はルインを交えて優雅に紅茶を嗜んでいる。ルインはあれから鍛え、大人並みの魔法を使えるようになっていた。
そんな時、ルドーが何かに察知し、動きを止める。遅れて魔王も動きを止め、呆れような声をだした。
「この反応は勇者か、空気の読めん」
「ええ、全く、今に始まったことじゃありませんがね」
ルドーは淡々と返す。2人の傍らにいたルインは青ざめ、震える声で話しかけた。
「あ、あの、私はどうすれば?」
それに気付いた2人は顔を見合わせて、魔王がルインに優しく話しかけた。
「今から転移で安全な所へ送る、気になるならそこのモニターで見てると良い、運が良ければ勉強にもなるぞ」
そう言って魔王はルインを転移させる、ルインは言い知れぬ不安を抱いていた。
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