世界の現状

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現在、この世界には大小様々な国があり、その中の猫の額ほどの土地に魔族達の暮らす集落があった。 各国は魔族を邪悪な者と定め、討伐するために勇者を派遣する。だが、実際は集落の土地と資源が欲しいだけであり、そのために勇者を使って小競り合う。 最初は自国の兵士を送っていたのだが、悉く敗れ国内の秩序が著しく低下したため、現在は勇者を送るようになった。 多くの国は、偽者の魔族を使って魔族は悪だと大衆を掻き立てた。無論、偽者は言葉巧みに操られた一般人なのだが、口封じのために処刑されている。 勇者になれば国から多額の金が家族に渡される。それ意外は各国によって勇者の扱いは異なり、一番ましなのは志願制だ。 だが、勇者を兵器や、取り替えの効く消耗品のように扱っている国もある。そのような国では、素質のある子どもを徴兵し、訓練と洗脳を施す。反発すれば殺されてしまうため、親は指をくわえて見るだけしか出来ない。
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