話し合い

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その言葉に対し勇者は少し悩んで告げる。 「確か三人で捕まえたと思う」 それを聞いたルドーと魔王は微笑み、ルドーが口を開く。 「魔族はですね、勇者よりも強いんですよ。捕らえられた魔族は偽物でしょうね、大方国にでも雇われたんでしょう、賃金が出るかどうかは不明ですがね。 それとそこの二人、ここでは許可無く盗聴、監視の魔法陣は起動しませんし、外界との念話は出来ませんよ」 その言葉にハッとした表情をし、安堵の表情になる男女一組、それを見ていた勇者が口を開く。 「なぜこんなことを?」 二人は何も喋らない、ルドーがそれを見て勇者に告げる。 「どうせ国のことです。喋れば人質が死ぬか、爆発や毒殺、呪殺の魔法陣が起動したりするんでしょう。でもご安心を、ここに入った時点で、そのような物騒な魔法陣は解除されてますから」 そのことばに二人は泣いて喜んだ。
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