自滅

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その言葉に驚くベルズス。 「い、良いのか?俺なんかが魔王城で暮らして」 少しどもりながら、不安そうに言うベルズス。ルドーは微笑みながら言う。 「構いませんよ。貴方はもう害をなさないようですし、ただその体質はこちらで少し変えさせてもらいますがね。」 ベルズスは喜びを露わにし、ルドーに近付く、ルドーもベルズスに近寄っていたその時。 「そうはさせないよ」 聞き慣れぬ声がして、ルドーに触手が触れる。 「ムノプス」 ルドーが言うとムノプスは頷き、尾を刃物に変え、ルドーの左腕を切り落とした。僅差で吸収されるルドー、声の主は複数いるベルズスの内の一体だった。 他よりも異なる個体、ムノプスは警戒し、ベルズスは一つに集まり、様子を見る。 「やっと目的が達成が達成出来る、自身に意識残留の魔法をかけていて良かったよ」 その個体から顔が浮かび上がり、ケラケラ笑いながら喋る、その顔を見てベルズスは絶句した。
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