自滅

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「あいつは俺の制作者だ、意識残留なんて大量の犠牲が必要な魔法を使いやがったのか」 制作者を見ながら悪態をつくベルズス。 「やっと出てこれました、人を滅ぼすのは計画の範疇でしたよ。私の目的は魔族の研究でね、先ほど老人を吸収しましたが、残念ながらそこらの人間とあまり変わらないようですね。」 ベラベラ喋りながらケラケラ笑う制作者。その言葉を聞いて何か引っかかるベルズス。 (ルドーが只の人間?もしかしてルドーはまだ生きてる?) ベルズスがムノプスの顔を見るとムノプスはニンマリと笑っていた。そして聞き覚えのある声が響く。 「嘗めてもらっちゃ困りますね。蜥蜴の尻尾を飲んだぐらいで、いい気にならないでもらいたい」 声の元はムノプスが切り落とした左腕、それが宙に浮き、指を振る。すると制作者からベルズスの一部が離れ、ベルズスから制作者の一部が離れる。 その一部を吸収し、ベルズスは完全な体になり、制作者は肌色のナメクジみたいなった。
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