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ルドーはベルズスに手をかざす。
「終わりましたよ。ついでに擬態能力と治癒能力、再生能力、解毒薬の生成を追加しておきました。治癒能力と再生能力は他者にも使えるのでご安心を」
喜び、跳ね回るベルズス。ルドーはそれを見て微笑み、ムノプスを回収しようとした時、空から何かが降ってきた。
それは巨大な鉄のゴーレム。ルドーはベルズスとムノプスに避難指示を出す、ベルズスは猫形になったムノプスを乗せ、虫のような足を生やし、魔王城へと逃げた。
ゴーレムを見上げ、睨みつけるルドー、ゴーレムから聞き覚えのある声が響いた。
「やあやあ、ご老人、蜥蜴の尻尾切りを考えるのは貴方だけじゃ無いのですよ、私の意識残留の本命はこちらです」
そう言って笑う、その声は制作者のものだ。ルドーは呆れ顔になり、無表情で返す。
「しぶといですね、でも良かった。分身とは言え、食われれば力が減ります。貴方を食らって力を補いましょう」
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