エピローグ

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あれから年月が流れ、今日も魔王城は平常運転だ。ベルズスは擬態能力を磨き、老メイドになっていた。長い白髪をオールバックにし、後ろで括り、鼻かけ眼鏡を着け、スカートの丈は足首まである。 ムノプスは全身鎧の姿になっている、人型に擬態も出来るのだが、あえてしないようだ。 彼らは四人掛けのテーブルで紅茶を嗜んでおり、残りの席には魔王が座っている、今年の魔王はルインだった。 あの日、家族に会い、帰宅の案も出たのだが、彼女は魔王城に残り、家族は会おうと思えばまた会えるからと、強請はしなかった。 ルインは心身共に鍛え、魔法も体術も魔族並みの強さになっている。 談笑をしながら紅茶を飲む四人、魔王城への来客も増え、怪我人や病人も来る、大体がベルズスの治療を受けるが、たまにルドーも治療をしている。 平和になった、そう思う彼ら四人。しかし、非常時のため、魔王制度と結界の用意を止めることは出来ない。
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