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そして強制転移で森へ飛ばされ、山賊に出逢い今に至る。
牢での鍛錬のおかげで付かず離れずが続いていたが、山賊達のスピードが上がり差が縮まり、ついに追いつき少女に手を伸ばす山賊。
「やっと捕まえた!」
誰もがそう思ったその時、彼女に触れた山賊が弾け飛んだ。
山賊は木にぶつかり昏倒し、仲間は呆然とし立ち止まる。彼女も呆然としていたが、すぐさま気が付き駆けて行く。
山賊達は追って来ず、彼女はペンダントを握りしめ、尚も走る。
(ただのペンダントじゃ無いと思ってたけど、強力な魔道具だったなんて)
そう思いながら足を止めずに行くと、森の出口に煉瓦の壁見え、開けた場所へ出た。
彼女は足を止め、目の前に聳えるのは煉瓦作りの城を見上た後、入り口を探しながら歩いた。
両開きの扉を見つけ、これが入り口だろうと、ノックをしようとしたその時、扉が開き、彼女は中へ引き込まれた。
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