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それから、数ヶ月が過ぎた。
日本の政治は、どうなってしまうのか。
事件の集結直後は、そうした不安が国民の中にあった。
事件の首謀者である多岐川 沙菜は死亡し、そうなれば政権は政治家が握ると思われていた。しかし、本拠地から出た様々な証拠品から、現役だけでなく国会議員経験者すべての、贈収賄に関する事実が明らかになった。
税収のカラクリ。
それがあったから、政治家には捜査の手が入る事は分かっていた。しかし、その証拠が出た事により逮捕者が続出する。
当然、国会運営は立ち行かなくなる。
総理となった伍島田 将一は、体調不良を理由に総理を辞任するも、その直後に逮捕された。体調不良など、逃げる為の嘘であったのだ。
そこで、ある団体が手を挙げた。
「政界と多岐川 沙菜のゴタゴタの間、国を動かしていたのは我々です。我々に、任せていただけないでしょうか」
それは、各省庁のトップが立ち上げた新党であった。
逮捕者続出で、無条件に解散総選挙となる。
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